日々、素材やかたちと真剣に向き合いながらものづくりを続ける、
45Rの服のつくり手たち。
「ものづくりの寺子屋」では、ものづくりに携わる人たちを師匠として、
服に込められた想いや背景を紐解いていきます。
第1回では、ニット・カットソー・BOYSのリーダーを務める、
企画室の菅原徳央を師匠として、45RのBOYSについて教えてもらいました。
45Rの世界観に欠かせないBOYSラインだと思うのですが、
いつ頃生まれたものなのでしょうか。
かなり前に「NORTH MARINE DRIVE※」という、
海の服をイメージしたメンズラインがあったと聞きました。
このラインが、現在のBOYSにつながっているのでしょうか。
※1986年に誕生したメンズライン
「たぶんBOYSは、NORTH MARINE DRIVEよりも前からあったはずです。
タグも残っていると思いますよ。」
そう言って師匠が、革で装丁された分厚いファイルを持って来てくれました。
ページをめくると、さまざまなフォントで刺繍された布製のネームタグ、カラフルなグラフィックで描かれた紙製のフラッシャー、
「NORTH MARINE DRIVE」の焼印が押された革製のソーバーラベルなど、
創業間もない頃の付属品のアーカイブが貼り付けられていました。
現在の45Rのネームタグとはまた違った、自由で多彩な表現でした。
その中に「45rpm Boys est 1979(JPN)」と印字されたインストラクションカードがあり、NORTH MARINE DRIVEよりも前にBOYSラインが存在していたことも分かりました。
さらに見つけたポストカードには、
ベースボールキャップを後ろ向きにかぶり、カレッジスウェットを着た男の子や、赤いフードパーカーを羽織った男の子が、女の子とともに描かれています。
「いくつになっても少年の心を忘れないで欲しいという想いがあって、
45RのメンズラインをBOYSと呼んでいます。」
という師匠の話と、
このポストカードの男の子たちから、45RのBOYSの原点を感じました。
45RのBOYSの着こなしは、かっこよさだけではなく、どこかお茶目。
私たちはどのようにBOYSの服を着こなせばいいでしょうか。
「ルーツはトラディショナルだと思います。
それを崩して着るのがBOYSの着こなしですね。
トラディショナルというのは、やっぱりアイビーじゃないでしょうか。
アイビーという根っこがあって、45R流に崩すのが僕らのBOYSだと思います。」
「45R流に崩す」という言葉が印象に残りました。
ただ好きなようにアレンジすることではなく、
まずアイビーというスタイルの型や文化を知ること、
その土台があるからこそ、45Rらしい遊び心を加えられる…
型を知ったうえで自由に楽しむのが、「45R流」なのだと思いました。
師匠がお気に入りのBOYSの服を持ってきてくれました。
それらは、長い時間使い込まれて色褪せた
藍とインディゴのTシャツ・デニム・バンダナ。
どれも10年、20年以上前のもの。もちろん今も現役です。
「『これまで世の中でどれだけ多くの服がつくられてきたのか、
そして今でも残っている服はどんな服なのだろうか』
と、僕はいつも考えています。
きっとそれらの服には、他にはない価値や機能があることで、
今まで捨てられずに残ってきた服だと思います。
僕らのつくる服も、『誰かの捨てたくない服』になれるように、
ものづくりを続けていきたいと思っています。」
長い時間を重ねた服には、新品のときとは違う魅力がありました。
色が薄くなったり、生地が柔らかくなったり、
着る人の過ごしてきた時間によって、その服だけの表情が生まれています。
大切にしているのは、ただ長く使える服をつくることではなく、
時間が経つほど好きになってもらえる服。
師匠の言葉から、そんなものづくりの姿勢が伝わってきました。
次回の手習いも、菅原さんにものづくりのいろはを教えてもらいます。
続きはアプリ限定公開です。ぜひ、お楽しみに。