45rpmと胸に描かれたロゴプリントTシャツは何十年も変わらずに創り続けている大切なもののひとつ。
さまざまな手法で描かれたお茶目なロゴは、45Rが世の中に知られるきっかけにもなっています。
Tシャツのプリントにはさまざまな手法がありますが、いちばん好きなのはインクが生地に馴染む「染み込みプリント」。
考え方の根っこは気持ちよく仕立てられたTシャツの風合いを生かすことなので、なんでもかんでもベタベタとプリントしてしまっては台無しです。
ヴィンテージスウェットのように、でこぼことして目が立った生地にインクが染み込み、経年と共にかすれて良い風合いに育っていく。そんなプリントTシャツを目指しています。
もうひとつ、ヴィンテージのTシャツやスウェットに惹かれる理由は、そのロゴの自然な歪みや温かみ。
好きなロゴをヒントにしつつ、私たちらしく一から創り込んでいきます。
文字のエッジをもう少し丸くした方がいいかな、線はちょっと歪んでいた方がいいかな、と試行錯誤しながらオリジナルのフォントを組み立てます。そうして文字ができたらTシャツの上に並べて置いて腕組み…文字とにらめっこしながらよ〜〜くバランスを見て配置します。これでやっとデザインが完成。
もちろん時間も手間もかかりますが、新しいロゴを考えるのはとても楽しい作業です。
ロゴのデザインが完成したら工場でプリントしていきます。できあがったロゴとTシャツを持っていくのは東京都内の老舗プリント工場。
45Rとは40年以上の付き合いがある家族経営の工場で、インクにまみれたデニムを穿いた社長さんと妹さんが毎日プリントTシャツを刷っています。
工場の作業場にずらりと並んでいるのは目盛りのついたプリント台。作業が始まると、洗いざらしたTシャツを台に載せて几帳面に位置を合わせ、手ぼうきで丁寧にほこりを払って下準備。木枠の版をTシャツの上に置き、サッサッサッとテンポよく、一息に何枚もヘラでインクを刷っていきます。刷り上がったら乾燥作業。大きなヒーターで風を送ってしっかり乾かします。真夏はものすごい暑さになりますが、染料が移染しないために絶対に欠かせない工程です。
インディゴ抜染はさらに大変な作業です。無色透明な抜染剤をインディゴのTシャツに刷るので全く同じように抜染するのはほぼ不可能。刷る時の力加減で色の抜け方が大きく変わるので、強めに抜けて白くなったり、弱めに抜けて青みが残ったり、でもそれも手作業の味わいです。
社長さんのこだわりは棚に整然と並ぶ木枠の版。今ではアルミの版が主流の中、「手に馴染むから」ということで木枠の版を使い続けています。
こうして創られたTシャツをもっと、もっと楽しんでいただきたくて、45色のロゴプリントTシャツをご用意しました。
線と丸のシンプルでお茶目なロゴと、海と山を感じる配色に、今の45Rを感じていただけます。