Collection Winter 2022

二〇二二 ふゆ

あとがき

2022年夏から、「藍職人いろいろ45」と名づけたシリーズを始めました。45Rのソウルカラーは「藍とインディゴ」です。インディゴは多くのオリジナル色を作り、染めてきましたが、藍でオリジナルとなると、畑から見ないといけない、さすがにそれは手に余る、と思っていました。私たちはヨーロッパのビンテージを手本にすることが多いのですが、その藍の色味が、日本で染める藍とは微妙に違う。欧州は緑っぽく、日本は紫っぽい。好きな藍の色味にするために、糸色を吟味したり、下処理を工夫したりしてきたのですが、なかなか難しいままでした。
昨年、知人の写真家の紹介で、40歳代の藍染職人と出会いました。徳島にいて、藍の畑も、すくも作りも手がけています。彼と会い、意気投合したことで、いよいよ、彼とともに45Rオリジナルの藍染を始める決心がついたのです。好みの色を作り、糸から染めることで、これまでは限定的だった藍の服作りの幅がぐっと広がりました。せっかくなので服のかたちも、刺子半纏や野良着など、民藝的、日本的なものを手本にしつつ45Rスタイルに仕上げています。「藍の国」といわれることもある日本ですが、職人も畑も減るばかりで、じつは藍染は風前のともしびでした。間にあった、というのが正直な気持です。まずは日本から始めて、次は、日本以上に衰退している海外の藍染復活の一助になれば──そんな思いで、シリーズ名に「いろいろ」を入れました。私の、そして45Rにとっても、ライフワークとなる事業と思っています。
橋慎志