デニム記録
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デニム成長記録 第1話

前川裕昭(まえかわ・ひろあき)
かたち研究部 1998年入社
デニムの工場とも繋がりが深く、デニムへの愛情も知識も社内随一。

デニムは基本よく洗います、茶色くなるのは嫌なので。
買ってから3か月だけはヒゲをつけるために洗わずに穿き込みますが、
それからは1回穿いたら洗います。
洗い方はまず天気の良い日を選んで、洗剤をちゃんと入れて、
デニム1本だけで洗濯機をまわして、それから絶対に天日で干します。
天日で干すとフレッシュに仕上がる感じがしませんか?

  • でこぼこ空比古(群青) 2012年頃

  • 当時のソーバーはゴートレザー、現在の馬革に比べ、デコボコとした力強さが魅力

ポケットには何も入れないようにしています。ヒザもつかないです。
ヒゲが定着したら、好みの色になるまで色が落ちるように表側にして洗い、
好みの色に仕上がってからはあまり色落ちさせたくないので裏返して洗います。
特にコインポケットやベルト裏の色落ちのグラデーションが好きなんですよね。

  • 裾はあえてのシングルステッチ、当時の若かった自分のちょっとした反抗心です

当時は細いデニムが欲しかったのですが、このデニムは少し太かったので、
自分で縫い直して細身のかたちにリメイクしました。
縫い直した部分はステッチの色がちょっと違いますね。

育てるデニムを決めたらほぼそのデニムしか穿きません。
デニムに合わせてトップスや靴を選びます。
デニムがきれいなうちは、ボロのスウェットなどカジュアルなものをよく合わせますが、
色落ちしてきたら革靴やシャツなどきれいなものを合わせてバランスを取っています。

ちなみに今は細身のクロスビー5を育てているので
スウェードのデザートブーツをよく合わせています。
スティーブ・マックイーンみたいでしょ?